社交ダンスの優先権

社交ダンスは男性がリードして女性がフォローするのが一般的です。


男性のリードは大切ですが、それは「はい!これから前進しますよ。 はい!これから後退しますよ。」と
きっかけを与えるだけの事で、押し出て行ったり、引っぱり込んだりするものではありません。


もっと上を行くなら、前進する人は後退する人について行く。
後退して空いてしまった空間を前進する人が穴埋めする。


男女が体半分左寄りにずれて組んでいるので自分の左身頃の前には相手の体はありません。
ナチュラル系前進はその空間に(左身頃前)に前進して行きます。

リバース系はバッチリ相手の体の中心が有るので、空間は無く前進という形では出ていけないので、
サイドリード(横方向の動き)で動きます。


それを「左側を与えて出て行く。」とか「背中で踊る。」とか言う人もいます。
どちらにしても、相手に向かって進まない!という事です。


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相手に対して黄色の方向へは踊らない。


右回転と左回転の相異

ラジオ体操の後に基本練習としてBOXを踏んでいますが、


女子から
「BOXを練習していて一人で踏むのと相手がいて踊るのとでは感覚が違い、また右回転と左回転も踊る感覚が違う感じがする・・・」と
質問がありました。


社交ダンスには「LOD]といって壁に沿って平行に走る想像線がある事と、男女の組むポジションから右回転は進行方向に対して自然な回転になります。


ナチュラルターンと名がついたのは自然な回転だからです。


一方リバースターンは回転というより曲線(カーブ)の中で踊ります。
カーブではなく回転してしまうと相手に近い肩が相手のカラダにめり込みます。
足くび回転も少なめに!


ナチュラルターンは積極的に踊るのに対してリバースターンは受け身の感じで踊りましょう!


あと相手がいる時の感覚ですが、それは「肉体的な違和感」だろうと思います。
引っ張られる・押されるなど&引っ張ってしまう、押してしまう(ポジションや足の着く位置の違いで起こる)


実際に踊る時女子は男子が合っていようが間違っていようが、完全フォローして踊ります。


でも
社交ダンスに関わる色々な事が出来る能力が無いと、フォーローもままならないので、


先ずは
自分でバランスのコントロールが出来て、タイミングのコントロールも出来て、筋肉のコントロールが出来るようになりましょう。

膝が曲がって見えますよ!

ラテン種目で校長から「膝が曲がって見えるよ!」と言われた人がいると思いますが・・・。


たぶん本人は、膝を伸ばして踊っているつもりなのでしょう!


伸ばしているのに、曲がって見えてしまう・・・。


実は前回の土ふまずを垂直に持ち上げるにすごく関係しているのです・・・。


社交ダンスの動きの原点は「点から点」でしたよね。
スタンダード・ラテンに関わらず床の上の移動は「点から点」です。


むかし、ロンドンにダンス留学して夜の練習会で腕を磨いていた頃、外人の上手な女子の足首は皆同じ形で踊っているのに気付きました。


その形はLの時型です。
体重の乗っている足がいつまでもLの字型でとどまている。


普通前に進むと足首の角度がL字の90度から80・70・60と鋭角になるのですが、上手な外人は90度のまま。


そのL字型をキープする原動力が土ふまずを真上に持ち上げる動作です。


足首の角度が鋭角に変わってしまうと膝は曲がって見え始めます。

踊りの原点

今日は銀座ソシアルダンシングアカデミーが指導する根本になっている社交ダンスの基本を説明します。


超簡単で


「点から点」


です。


社交ダンスの滑らかな動きを想像すると、足の上を(靴のサイズ分)体重が滑らかに移動するように足の裏を万遍無く使うと思っている人がいると思いますが、それは間違いです。


足を使う?体重を運ぶ?カラダを運ぶ?全部危ない感覚です。


危ない動きは移動の無いカラダの上下運動でも起こっています。


試しに
その場で両脚立ちで踵を床から上げてみましょう!


足の甲を斜め上方に使って踵を上げた人・・・危ないです。
体重?カラダが前に進んでいます。


正しいのは、「土ふまずを垂直に引き上げ踵を上げる」です。
前には行かない。


この動作で前進も後退も横への動きに対応すると、「点から点」になります。


この動作が原点になります。


スケート靴は体重の場所に関係なく一定の所に体重が乗るといいます。
ヤジロベイそんな感じですかね!


                   追記

女子はハイヒール(7cm)を履いて、すでに土ふまずが斜めに上がっている状態なので、物凄く気を付けて垂直にライズ(つま先立ち)をすること。普通に上がると100%斜めにライズします。

V6のアウトサイドの訂正

本日のクイックステップ2回目のV6のアウトサイドについて女子生徒から質問があり、6歩全てアウトサイドで踊ると答えましたが・・・

自宅に戻ってからV6の5歩目を平行とアウトサイドで男女別にステップを踊り比べてみると・・・なんと!


5歩目をアウトサイドで踊るとその足で体がつっかえてしまい次の方向付けが困難になります。
「ありゃ!」


自分でどんな事をしているか観察してみると・・・


女子の場合
5歩目は右体側を前に出して一旦平行に戻って左足で体重を受けて6歩目でアウトサイドの用意をすべく回転して踊っています。


男子の場合は左体側を後ろに動かしています。


普通の生徒は普通に踊るだけの場合が多いですが、
この質問をした女子は身体のセンサーが物凄く研ぎ澄まされて自分のカラダと対話する能力が備わっています。
たぶんアウトサイドだと5歩目の動きに違和感を感じたのでしょう。


誰でも自分のカラダと対話出来る様になると長足の進歩が期待できます。


四つの約束

今日は初級クラスの担当でタンゴとキューバンルンバの1回目の指導です。


初級クラスでは入門では出てこなかった組み方の
「PP」と「ひし形=アウトサイドパートナー」をしっかり身に付けてもらいます。


と、


女子の後退で体重が後足に移動していく時に、
前足のつま先が床から離れていくという動きの習得も、
この段階でします。


これは滑らかな社交ダンスのスタンダードを踊る基本の基となります。


ルンバは
足形を覚える。
体重の乗っているピップが他方より高くなる。(ヒップムーブメント)
残った足はずらさない。(トーポイント)
ラテンクロス。


の社交ダンスラテンの基本の四つの注意点を細かく説明しています。

社交ダンスのスピンターン

今日のお題は女子のナチュラルスピンターンat a cornerです。


やるべき動作を社交ダンス独特の時系列で書いていきます。


LODに面し左足に体重を載せて立ちます。


左骨盤を前に進めるように左ヒップに後ろ向きの力を加えます。
カラダが前に動き始めるが右足はまだ揃えたまま。
左足首が15度右回転のうちの1~2度分回します。


カラダを追い抜いて右足が振り出され15度右カーブして着地。
その時左脚はつま先を床に残して伸びています。
肩甲骨半分より上の上半身は2~3度分余分に回ってい次に左足の進む方向づけをしています。


左つま先を床から離し振り出します。
男子がピボットをしているので左足は前進していますが、体の向きは70度ほど右回転して男子の方を向いて右ヒップが上がって左足着地。
その右脚は伸びてその脚をを押し伸ばすように使って上半身が左足を越えるようにする。


そこまででいたら社交ダンスのスピンターンは99%完成で、残り1%は右足ブラッシュと右足斜めに前進するだけです。


成功のコツは上手く右ヒップと右脚を押し伸ばせるか!です。


これは、
体重が次の足に即乗る人には難しく高い壁となります。


1歩の前進動作の理解を深める事でしかこの壁は越えられません!!

社交ダンスで足を使う その2

前回は「骨盤中心」で歩く西洋人云々でした。


今回は感覚と練習法です。


感覚としては
太ももから下(下肢)が構造は同様で筋肉ではなく木製、プラスチック、金属で出来ていると思う事。


神経も通ってない。
但し、骨盤周りの筋肉の大腰筋・腸骨筋・大殿筋。中殿筋等は繋がっています。


むかし師匠から


「使うというより、漕ぐ」と指導されました。


「漕ぐ」とは?
動きに直接介入するのではなく、間にモノを使う間接的な動きの事です。


走る事が「お仕事」の競馬ウマの下肢を見ると・・・


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(最強牝馬 アーモンドアイ)


この細い下肢を使って走っているとは思えませんね。
お尻と胸の大きな筋肉で60km出します。


踊っている時に下肢の小さい筋肉を使っている方が踊った充実感は強いので、それも骨盤周りの筋肉を使って踊る事を知る妨げとなっています。


練習方法は簡単で「骨盤ウォーク」です。

動画の女性はカラダが揺れてしまっていますが、社交ダンス用に上体がブレないで歩けるまで鍛えてください。


次回は6月1日のグループレッスンでナチュラルスピンターンがバランス良く踊れていない女子がいたので、スピンターンの原理を説明します。