美味しい寿司のように

先日

『ステップした足に体重を乗せて…云々』

…と、ラテンを教えていたとき
ふと漫画のワンシーンを思い出しました


漫画「美味しんぼ」で
主人公の山岡が
寿司をCTスキャンで撮らせて
「寿司っていうのは、米粒と米粒の間に適度な空気を含んでいないと舌の上でほろりとくずれない、
ネタとシャリの味がうまくとけ合わないのさ。」
と力説する場面です
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↑美味い鮨


作中に登場した横柄な鮨屋の握ったシャリは
すき間なくぴったりと押し固まっている上
固まり具合にもムラがあるので
美味しくないという話でした
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↑不味い鮨


以前テレビでも
同じような内容を見た覚えがあります
一流の職人が握る鮨は
寿司下駄に置かれると空気が抜けて
一瞬沈む(“お辞儀をする”)ほど
米と米の間に空間があって
口に入れるとふわっと旨味と香りが広がるそうです


あぁ、社交ダンスの立ち方も
このシャリと同じかな
と思いました


ラテン・スタンダード問わず
上手な人ほど
身体の外にも内にも空間があるように見えます

自分がダンスを始めてからこれまで先生に
「アバラ骨とアバラ骨の間を広げるように」
「背骨を一つ一つ離して」
「自分の細胞を一個一個離すように立て」
「床にウェイトをかけた分、反対の上向きの力が働くんだ」
…といろいろな言葉でアレコレ言われてきましたが

全て寿司で言うところの
米と米の間に空間がある状態です


「足に乗る」「体重を乗せる」と言われて
足の上に“ドカッと乗っかる”ニュアンスで立ってしまうと
身体の各パーツが
隙間無くベチャッと潰れて動けません
固まりになり美味しくないシャリ状態です


例えが変ですが
もし自分の身体がシャリだったとしたら
米一粒一粒の間に空気が入っているように立ちましょう
ルックスも動きも格段に良くなると思います



そして今日
校長先生にランチですし屋へ連れて行ってもらったら
臨時休業でした…(´;ω;`)



研究は続く…

watch him!②

前回のwatch himに関連して

別のコーチに教わった面白いプラクティスです
今回は本当の目で「相手を見ながら踊る」でした
僕が直されたのでwatch “her”ですね


やり方は
①まず右目だけ周りが見えないように隠して
左目はいつも通りの目線で踊ります


②次に左目を隠して、
今度は右目でずーっと女子を見ながら踊ります
(ただし頭が右に入ってはいけない)


③そして最後は両目を開いていつも通りに踊ります
ここで衝撃の一言
「左目は外を、右目はずーっと女子の方を向いて踊りなさい!」

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(えぇーっ!?…どういうこと!?)
(漫画で見た「散眼」みたい…)

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(できるのかな…??カメレオンみたいだけど…)
と半信半疑でした

しかし実際にやってみると

踊っている最中
半強制的にというか
嫌でも相手を意識せざるを得ないような
そんな感覚がして

こんなにも相手を意識して踊らないといけないのか!
と思い知らされました
(それまで全然意識していなかった)


また、今考えると
僕がパートナーからそっぽ向いて
左に外れて踊っているのを
コーチャーは見抜いて
一番良い位置に直そうとしていたのかな
と思います

左に外れている人をまっすぐ立たせるにも
よい練習だと思います
(逆に右に入りやすい人にはあまりお勧めできないかもしれません)


前回とあわせて
2つの“watch him/her”シリーズ
相手のことを考えているようで
まるで考えていなかった僕が
少し変わるきっかけになりました


半分は自分のこと
そして
もう半分は相手のことを真剣に考える
日常生活でも大切ですよね…ホントに


研究は続く…

watch him!①

今までに受けたスタンダードのレッスンの中でも
特に印象に残っているのがあります

いつもは自分がたくさん直されるのに
その時はほぼ恭子先生だけ直されたのです

そして45分で恭子先生が言われたのはたった2つだけ
1つ目は『Watch him!』(彼を見ろ!)

意味は
もし首の下(両腕を横に開いたラインと身体の真ん中縦のラインが交差する辺り)
に目があったら
「踊っている最中はその目でずーっと彼を見てろ」です
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↑↑こんなイメージ

女子が直されたのは watch “him” で、男子にも必要なことです 


お互い「watch him(her)」で踊ると
二人の関係性が良くなり
身体の中に絞り、捻れが生まれ力強く立てるようになります


社交ダンスは
周り(見ている人)への意識
自分自身への意識
そして組んでいる相手への意識

どれも大事です


自分たちは
相手への意識が足りなかった
そっぽ向いて踊っていた


2人で組んで踊るダンスなのだから
相手への意識が必要不可欠
そんな当たり前のことに改めて気づかされました

 

watch him の身体の使い方を学んだ恭子先生
「うわ~、こりゃキツい!」
「ひぃー!」
「あー確かに、踊りやすいわ」
と踊りながらブツブツ言っていたら…


『シャラップ!!!』(黙ってやれ!)

これが2つ目のお言葉でした(笑)


たった2つ(というか1つ)の言葉
とてもためになりました

別のコーチャーで
このwatch himに関連した面白い練習の方法を習いましたが…


また次回!
 
 

研究は続く…

社交ダンスの一拍の長さ

社交ダンスのCDの裏、種目の横に必ず「BPM」と書いてあります

ワルツだと29BPMとか28BPMです
一分間に何小節かの数です

すごく大雑把に計算すると
ワルツだったら約30小節として
一分=60秒で30小節
一小節がだいたい2秒
ワルツは3拍子なので、
一拍あたりだいたい0.7秒くらいです
すごく大雑把ですが…
 
0.7秒って短いようですが、その間にいろいろな動きができます

野球でピッチャーが投げてからキャッチャーが捕るまで、時速140キロの速さのボールの場合だと0.4~0.5秒くらいだと聞いたことがあります
その短い間にバッターはボールを見てバットを振って打つ…たくさんの動作をしているのです
 
時間が0.7秒あったらもっとたくさんの事ができるはずです

oneというカウントを本当に一瞬の「点」として考えていると
それだけで「足を出す」動きと、
「出した足に体重をかける」動きが同時になってしまうのではないかな…と思います
そうすると、身体ではなく足だけで踊っているように見えてしまいますね

一つのカウントを「点」ではなく「幅のある時間」と考えると
同じカウントoneでも
oneの前半で身体がどうなっているか?oneの後半ではどうか?どうなるべきか…?
といった具合に、自分の身体の動きをより細かく探求できるようにもなります


もちろん音楽のとらえ方だけが全てではないですが
考え方を変えると動きも変わってきます
みんなにも考えてみてほしいです

社交ダンスはやっぱり頭(の中)も使うんだなぁ…


研究は続く…

頭が右に入らないように

以前、元世界ファイナリストの先生に
スタンダードでは頭が動いて良い方向とダメな方向があると教わりました


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ダメな方向のうち、皆意外と知らないのが真後ろ
前に行っている人を後ろに直すということはありますが、
踊っていて真後ろに、体がそっくり返るように頭が動いていくことはまずありません
(スポーツダンスではよく見ますが…自分には無理ですね、腰が砕けそう💦)

もちろん相手がいる方 = 右 右前 前 もダメです
こちらは皆さんよくわかっていると思います
頭が右に入ったら相手と重なってしまい
動きづらい上、カップルとしての見た目も良くありません


しかし、そうはわかっていても男子は右に入りがちです

男子は顔の向きを変えることが女子より少なく
左を向いていることが多いですが、
首の後ろが折れてあごが上がって左を向いていると
頭が右に入ってしまいます


当の本人は左を向いているし左にいる気持ちになっているので
気づきにくいのがとても厄介なところです


自分も以前指摘され悩みました
今でも気を付けないと右に入ってしまうことがあります

原因は
左上を向こうとし過ぎてアゴで左を向いてしまう
headと身体のつながりが無く頭だけ動かそうとする
頭だけ水平を保ってしまう
…などです

改善するために
背骨の左カーブ、headと身体のつながりを意識する(尾てい骨~頭の真ん中くらいまでが背骨)、頭が斜めの感覚に慣れる、その他にも身体のしぼり、右肩切り離す…といったことが必要でした
結局はそこだけ直そうとしてもダメで
身体全体の組み立てを考えなければなりませんでした


皆それぞれ癖があると思うので直し方は一概には言えませんが
あごで左を向こうとすると頭が右にもどるので
顔面の右側で左を向くようにしましょう
背骨の左へのカーブを意識して、その延長上に頭が来るという意識も大切です

あごは燕尾服のラインの内側におさまっていないといけません
目安として覚えておきましょう
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東京銀座研究は続く…

ワルツのライズ&フォール

ワルツでのライズ&フォール
皆さんどういうイメージでしょうか
自分は以前、こんなイメージで踊っていました
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どこがカウント3でどこが1かはっきりしない
上がとんがっている


こういうイメージでも上手く踊れれば全く問題ないのですが
自分の場合は
突然いなくなるように下りて
パートナーよりも背が低くなる場面が多々見られる踊りになっていました


 
 

そんな中
とある世界ファイナリストのレッスンを受けたとき


自分のダンスノートに書いてもらいました
IMG_20210717_232023.jpg


自分の貴重な財産です
いつでもスマホで見られるようにしています


この図のカウント1のところで
前進のアクション
(皆が基礎練習でいつも最初にやっている動き)
をやれば良いと思います

僕が昔イメージしていた軌道だと
前進のアクションをできる場面がありません

eと書いてあるところは&です
どのタイミングでどうなるか
何をすべきかがハッキリしてきます


やる事を明確に
そして
そのタイミングも明確にしていく

それこそがダンス上達にはとても大事だと
改めて痛感しました
 
 

研究は続く…


基礎練のこと

グループでも個人でも部活でも
スタンダードは最初に


ボックス→基礎練習・エクササイズいろいろ→再びボックス


という流れで指導しています


間に様々な基礎練習・エクササイズをすることで
皆の動きに変化があるかどうか
よ~く見ていますが

やはり
やる前と後では全然違います


最初のボックスは
首肩背中が固まり平面的
塊でゴロっと回る
お尻も落ちてズブズブと沈むような踊りに見えます

対して
基礎練後は
上半身の固さがほぐれ立体的
“片一方が後ろ、片一方が前”の動きがあり
お尻が持ち上がり脚が振れて軽やかに見えます


前進・後退の一歩から始まる基礎練
毎回何気なくやっているかもしれませんが
皆が踊れる身体になるように
よ~く考えられたものなのですよ!

先日、部活のときに
みんなの首が固まって見えたので
及川流基礎練新作(…というほどのものでも無いのですが…)
首まわりの体操を試してみました


踊っているときの首まわりが自由になった感じがありましたでしょうか?


身体のどこか一か所でも固まると良い踊りはできません
首に関しては
固まると肩が上がったり
身動き取れない一枚板のような上体になってしまいます
踊っている最中どの場面でもゆるゆると振れる状態が良いです
シャドーで一歩一歩
首をゆるゆる振れるかどうかチェックしてみると良いでしょう


皆の上達に役立ちそうなものはどんどん取り入れていきたいと思っています
新しいことをやったときはぜひ感想ください!!

研究は続く…